シーモア・カッセル訃報│名俳優の死因・病気とは?カサヴェテス映画などで活躍

アメリカの俳優シーモア・カッセルさんが、84歳で亡くなったことが、IndieWireなどで報じられました。

ジョン・カサヴェテス監督や、ウェス・アンダーソン監督の作品へ、多数出演したことで、その名を知られた芸歴60年を超える、大ベテラン俳優でした。

200を超える出演作品には、「アメリカの影」「フェイシズ」を始め、多くの名作が含まれ、まさにアメリカ映画の礎を築いた一人と言えます。

そんな功績が、讃えられかつては、映画俳優組合(ハリウッド俳優の労働者組合)の代表候補にまで、選ばれたカッセルさんの死因や過去の経歴・代表作について、ご紹介していきます。

シーモア・カッセルさんの病気・死因とは?

カッセルさんが、患っていた病気は、アルツハイマー病でした。この病気の合併症が、直接的な死因となったと、アメリカでは公式発表されています。

カッセルさんは、享年84歳でしたので、何かしらの持病があっても、不思議ではない年齢でしたが、アルツハイマー病とは一体何なのでしょうか。

聞いたことはあるけど、詳しくは知らないという方も多いかと思いますので、ご説明していきます。

アルツハイマー病は脳の病気

アルツハイマー病とは、治療不可能な脳の病気によって、記憶力・思考力が少しずつ衰えていく病気です。

末期になると、日常生活にも支障をきたすほどになり、トイレや食事といったことも、できなくなっていきます。

60歳以降で、初めて症状が現れるこの病気は、高齢者の間では、非常に一般的な病気であり、あの有名な認知症の最大の原因とも言われています。

アルツハイマー病の余命は短い場合わずか3年

治療が不可能な病気のため、薬によって進行を遅らせることしか、今のところ出来ません。

そのため、いかに早く病気を発見するかが、重要となってきます。

早い段階で、発見することができれば、10年以上余命がある場合もありますが、かなり進行して明らかに日常生活に、支障をきたすようになってから、治療を始めた場合ですと、3~4の余命となってしまうこともあります。

認知症の原因

アルツハイマー病と認知症は、イコールではありませんが、その症状は非常によく似ています。

脳内血管や脳のタンパク質の異常変化によって、脳の著しい機能低下が起こり、記憶障害や言語障害といった精神疾患といった症状を、発症しながら亡くなることが多い病気です。

その主な原因と言われているのが、以下のようなものになります。

  • 薬剤の副作用
  • 慢性アルコール依存症
  • 脳腫瘍または脳の感染症
  • 脳内の血栓
  • ビタミンB12欠乏症
  • 甲状腺、腎臓または肝臓の疾患の一部

シーモア・カッセルさんの代表作は?


ジョン・カサヴェテス監督の映画「アメリカの影」で、初めて役者としてデビューを、果たしたカッセルさん。

カサヴェテス監督に気に入られ、それ以降も頻繁に、同監督作品に出演し、1968年公開の「フェイシズ」では、アカデミー賞助演男優賞に、ノミネートもされました。

テレビ界でも活躍し、バラエティ番組「コンバット!」やTV版「バットマン」などの人気作品にも、出演したことで役者としての知名度を、不動のものとしていきます。

晩年は、低予算のインデペンデント映画や新人監督の作品に、頻繁に出演するようになり、新人監督の教育育成に、積極的でした。

スティーヴ・ブシェミの初監督作品、「トゥリーズ・ラウンジ」ではアルおじさんの役を演じます。

また、デビューしたばかりの、ウェス・アンダーソン監督の作品にも、助演として出演。それ以降ウェス・アンダーソン監督作品には、頻繁に出演するようになります。

比較的最近の有名作品の出演では、「ランナーゲーム」や「イン・ザ・スープ」、「天才マックスの世界」、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」、「ライフ・アクアティック」などがありました。

シーモア・カッセルさんの経歴とは?

  • 生年月日:1935年1月22日
  • 没年月日:2019年4月6日(84歳没)
  • 出生地:ミシガン州デトロイト
  • 死没地:カリフォルニア州ロサンゼルス
  • 国籍:アメリカ合衆国
  • 配偶者:Elizabeth Deering (1964年-1983年)

アメリカ合衆国ミシガン州デトロイトで、母親はストリッパーとして働き、父親はナイトクラブを経営する、東欧のユダヤ系家族に生まれたカッセルさん。

実の父親のことは、全く知らずこの父親は養父だったそうです。

初めて舞台に、立ったのはわずか3歳半の頃。それから、親の影響もあり、自然と俳優を目指すようにとなります。

特に、俳優人生の大きな転換点となったのは、俳優でもあり映画監督でもあったジョン・カサヴェテスとの出会いでした。彼の存在は、非常に大きかったと、生前話しています。当時のインタビューではこのように、答えていました。

ぼくには兄はいないけど、兄みたいな存在だった。男友達の中で最も親しかった。ぼくのキャリアにすごく影響を与えた人で、導いてくれた人だった

晩年親しくしていたウェス・アンダーソン監督とは、アレクサンダー・ロックウェル監督の紹介で、知り合ったと言います。

「イン・ザ・スープ」という映画で、主演のスティーヴ・ブシェミとも親しくなり、スティーブの長編監督作「トゥリーズ・ラウンジ」にも、出演していました。

一度、一緒に仕事をすると、また一緒に仕事をしたくなる。そんな人間性の高さが、魅力的な俳優だったようです。

生前のインタビュー動画とネット上での追悼の声

アメリカ映画

アメリカ映画とは、そもそも何なのか。ほとんどの多くの人は、ハリウッド映画を、イメージする方が多いかと思います。

アメリカ映画には、ハリウッド映画以外にも、数多くの作品があり、有名作品以外にも自主映画や小さな会社が製作した映画など、数多くの作品が、存在しています。

世界の映画産業の中心地として、君臨するアメリカ映画は、年間での製作本数、1本の製作費そのどちらにおいても、世界でも圧倒的な規模を誇り、あらゆる人種向けに映画を、作り続けていることが特徴です。

アメリカ人以外の多数の俳優が活躍し、世界中の俳優にとって、憧れの場所でもあるため、世界中から優秀な人材が、集まってきます。

最近は、人件費の高騰したことで、製作費が大幅に値上がりし、かつてのような超大作は非常に、作りづらくなっているのが現状です。

すでに知名度がある有名なスタッフによる大作や、過去の人気作品のリメイクや続編作品、外国映画のリメイク、コストが安いドキュメンタリー映画などが主流となってきています。

人件費を安くおさえるため、海外で撮影することも多く、アメリカ国外でアメリカ人以外の役者やスタッフによって、撮影されたアメリカ映画というのも、最近では珍しくなくなってきました。

しかしそれでも、アメリカ映画は世界市場をたった1国で、ほぼ独占しており、日本の洋画興行収入でも圧倒的な割合を占めています。